叱る・褒める。あなたは経験したことがありますか?仕事をする上で、叱られたり、褒められたり、また叱ったり、褒めたりすることもあるでしょう。

この叱る・褒めるというのはマネジメントをする上で非常に大事な要素です。今回はこの叱る・褒めるについて、掘り下げて考えてみたいと思います。

人には褒められて伸びるタイプと、叱られて伸びるタイプがあるとよく耳にします。もちろんタイプはあるでしょうが、一番大事なのはこのタイプを理解することではありません。

叱り方や褒め方を学ぶ前に考えるべきこと

叱り方や褒め方を学ぶ前に考えるべきこと
褒める・叱る上で一番重要なことは、日頃の相手への関わり方です。ここで例を挙げてみましょう。

  1. あなたに対して真剣に関わってくれる上司
  2. あなたに対して真剣に関わってくれない上司

この2つのタイプの上司がいたとします。全く同じ内容で叱られたとしたら、どちらの言葉があなたに響くでしょうか?

もう1つの例を考えてみましょう。先ほどの2つと同様のタイプの上司がいたとします。そして、今度は全く同じ内容で褒められたとします。どちらの言葉の方があなたに響くでしょうか?

普段、真剣に接していますか?

普段、真剣に接していますか?
どちらのケースでも、あなたの心に響くのは1番のタイプの上司だと思います。部下の叱り方や上手な褒め方などのテクニックが巷にあったりしますが、このような小手先のテクニックだけでは効果が薄いと私は感じます。

むしろに、普段部下に真剣に接していない上司がいきなりそのようなテクニックを身につけても、逆に不審に思われるでしょう。

最も大事なことは、あなたが普段どれだけその人に対して真剣に関わっているか?なのです。接する時間の長さも大切ですが、それ以上におざなりではなく、キチンと気持ちを投じて関わっていれば、叱るときも褒めるときも最大限の効果を発揮します。そして、さらに信頼を勝ち取ることができ、結束力を高めます。

真剣に接していないから叱れない。褒められない。そして効果がない

真剣に接していないから叱れない。褒められない。そして効果がない
現在私は、フィリピンでBrightureを経営しています。そこでマネジメントを任せていたフィリピン人講師(仮名A)が部下を叱れないということがありました。その事例をご紹介します。

ある日、あるフィリピン人講師が、このAに同僚との問題を相談しました。この相談を解決するためには、Aが直接その問題に向き合い、問題を起こしている部下を叱らなければなりませんでした。しかし、彼女は問題を起こしている部下の話を聞くだけで、叱ることができなかったのです。

いったいなぜでしょうか?

それは、Aが、「みんなに嫌われたくない」という気持ちを持っていたことです。誰からも好かれたい、嫌われたくないという気持ちから、どちらの部下にも真剣に向き合うことができなかったのです。その後、同じような問題が再び発生し、Aは何も解決してくれないマネージャーだというレッテルを貼られてしまいました。彼女は「嫌われたくない」という思いから部下を叱らなかったのに、逆に叱れないことで、部下からの信頼を失う羽目になったのです。

私に散々諭され、彼女はようやく叱るようになりましたが、時すでに遅しでした。彼女が日頃から部下に対して真剣に接する時間があまりにも少なかったため、たまに勇気を出して叱っても、かえって裏目に出てしまったのです。また接している時間そのものも少なすぎました。もし彼女が日頃から部下に対して時間も気持ちも投じていれば、叱っても嫌われることはなかったでしょう。逆に、この上司は私に対して真剣に向き合ってくれている、そして成果をあげれば褒めてもらえるし、ダメなときは叱ってくれるという、素晴らしい評価をもらえたのです。

叱ること・褒めることの重要なタイミングとは。鉄は熱いうちに打て

叱ること・褒めることの重要なタイミングとは。鉄は熱いうちに打て
そして、叱る・褒めるについてもう一つ大事なことがあります。それはタイミングです。

例えば部下が成果をあげたとしましょう。その瞬間に褒めるのです。叱るときも同じです。その瞬間に叱るのです。時間をあけることによって、本人も何に対して、褒められているのか?叱られているのか?がわからなくなるのです。やった瞬間が、当人の中でも感情の動きがあるため一番響くのです。このタイミングを逃して叱ったり、褒めても効果はほとんどありません。

例えば会社として、何か賞を社員に渡すときも一緒です。昔に成果をあげたことを何ヶ月も先に表彰されても、当人はピンとこないのです。

まとめ

まとめ

  1. 叱る・褒める前に、日頃から人に真剣に接すること
  2. タイミングを逃さない
  3. テクニックは、1,2ができて初めて生きてくる

結局大切なのはテクニックではなく、単純に「良い人間関係を築く」というごく当たり前のことです。こんなごく当たり前のことでも、漫然と仕事をしていると気づけなくなります。自分が人を叱る・褒めるという立場になればぜひ考えてみてください。

以下は、マネジメントの極意を記事にしています。あわせてお読みください。